「スパイラル・アライヴ 4」
- 作者: 城平京,水野英多
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: コミック
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本編は終了していて、本作は外伝的なものながら、こちらも充分面白いです。
それにしてもこの作品、何で流行らなかったのかなぁ……かなり面白いと思うんだけど……。
流行るためのフックがなかったと言われれば、納得しちゃうけど。個人的にはかなり残念。
この先ネタバレ注意。
(ネタバレとかちゃんと隠す機能、ないのかな)
終盤にスパイラル本編の“あの人”も登場してましたね〜。
「この人って、昔から(少なくとも仕事中は)こんな性格だったんだー」となんだか嬉しくなりましたよw
これはなかなか嬉しい配慮。
あとがきにもあった「顔のない死体」ですが、こういうトリックの定番ってトリック自体でなく、“トリックが明かされた際にどう結びつくか”が重要なんだと思います。
たとえば、今回であれば「ああ、あの台詞ってこういう意味だったんだ」とか。そういう部分で深みを出さないと、ホントに「使い古された手法を使っただけ」という感じになってしまいますよね。
逆にちゃんとこういう複線が張り巡らされていれば、「この手法は使い古されてるよ」と評価するのはいかがなものかと思います。
この作品は、いろいろとそういうところもちゃんと踏まえていて、いい感じでしたねー。
ただ、それを明かすシーンをもう少し印象的に見せられたら、もっとよかったかもしれないとは思いましたが。
次で最終巻らしいので、期待して待ちます。