「実践!プロジェクト管理入門 増補改訂版」
実践!プロジェクト管理入門 増補改訂版 (ネクストエンジニアSELECTION)
- 作者: 梅田弘之
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2006/09/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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学術的な面と実践的な面のバランス(3:7くらい?)が非常によく、入門書としてはオススメな内容でした。
一つ一つのプラクティスごとに導入して効果がありそうなものがいくつかあり、帯にあるように「即戦力」になり得る本かと。
その中で自分が抜き出すとするなら……
- 体制図を作りましょう
- リソースヒストグラムを作りましょう(今扱ってるのは人の出入りの多いプロジェクトではないので、すぐには必要ないが)
- 質問管理シートを作りましょう(社内外で出た質問を共通でみれる場所にまとめておき、あとで見返せるとともに言った言わないの問題を避けることが出来る)
- 「当たり前品質」(最低限の機能)と「魅力的品質」(プラスアルファの機能)という視点
- 見積もりレビューをしましょう
- リスクマネジメントをしましょう(これ、いつもやろうと思っててやれてない……)
あたりでしょうか。
この本の優れているところは、それぞれについてサンプルが付いているところ。
他の本でよく、「体制図を作りましょう」とか「リスクマネジメントをしましょう。とても重要です」と言っておいて具体的な例がないためによく分からない場合があります。
その点この本は、割と丁寧に「この資料はたとえばこんな感じに……」とサンプルを付けてくれてるので、具体的に考えやすかったです。
質問管理シートは本当にすぐに導入しようかな……今ローカルで同じようなのをテキストでまとめてるので、作るのに時間もかかりませんし。自分だけで出来るので、実現も楽ですし。
あと、PMBOCは一度ちゃんと見ておいたほうがいいかもという気になってきました……。
もちろん、ゲーム開発の現場でそれが実際に使える割合は少ないでしょうが。
ただ、この作者が言うように、プロジェクトマネジメント的な視点で現場力を上げていかないと、ゲーム業界も今後国際的な競争力が危うい気がします。