『「残業ゼロ」の人生力』

「残業ゼロ」の人生力

「残業ゼロ」の人生力

前作『「残業ゼロ」の仕事力』の補完本のような一冊でした。
補完本というより、前作のダイジェスト版みたいなことも書かれているので、どっちか読めばOKかな。もしくは、自分みたいに日を置いて読むと復習の意味でもいいかもしれません。


世界では「残業は恥」で、「残業が誇り」なのは日本だけという話は昔から聞いたことがありましたが、確かにベースの体力・知力を磨く時間も取りづらいですし、家庭をないがしろにして働く人が偉くなるというのもなんかおかしいですよね。
特に次の一説は印象的でした。

いまだに残業が多いことを誇りに思っている会社というのは、経営者も社員も、がんばれば竹やりでも勝てると信じているのでしょうか。

残業文化のあった会社で残業をなくし、さらには社員数が減っているにもかかわらず業績を5倍に伸ばしたこの方が言うと説得力があります。


とはいえ、クリエイティブな仕事は波のある仕事なので、個人的には忙しい時期はテンション上げて走り抜けるというのもアリだとは思ってます。
チームメンバー・状況や、忙しい時期の期間にもよりますが。1ヶ月以上はキケン、3ヶ月以上はムリ。というのが自分の基準かな。(とはいえ、独身だから出来ることだと思うし、他人に強要するつもりは全くないですよ〜)


あとは、会社引退後(吉越氏いわく、こっちが本当の人生)のことがいろいろと書いてありました。
引退後と言っても、引退後にやればいいことではなく、引退後のために今からやっておかなきゃいけないことのお話です。
これもなかなかに興味深い内容だったので、興味ある方は是非という感じです。
そうそう、本の裏にある「体力・気力・能力」に関する図がとてもわかりやすく、グッとくるものがあったので、本屋で見かけたときは手にとってひっくり返して見るだけでもおもしろいかもしれません。