「フィンランド豊かさのメソッド」

フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))

フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))

学力がすごいらしいとか、社会保障がしっかりしているとか、最近話題になるフィンランド
いつもと毛色の違う本を読みたくなったということもあって読んでみましたが、なかなか面白かったです。
著者はフィンランドを研究していたとかではなく、フィンランドに留学して5年ほど住んでいたそうです。
そのためか、フィンランドのありのままの印象や住んでみての体験が詰まった本でした。
(あと、文章に愛嬌がある本でしたw)


どこの国よりも自由で充実した学習制度や、豊かな自然に即した生活などは、イメージと大体合ってました。
その一方で、離婚率が高かったり、恥ずかしがり屋で会話が少なかったりと、イメージしてたのとはかけ離れた一面も。
他の国よりも日本に似ているところが多いけど、正反対なところも多かったり。
面白い国だなぁと思いながら読んでました。


その中でも、学習に関して何歳になっても積極的な点や、女性が結婚してもそのまま働き続けるのが普通といった点は特にうらやましいですね〜。(「うらやましい」という言葉は、フィンランドではあまり良くない言葉らしい。へぇ〜)
タイトルにもあるように、この国は日本よりずっと心豊かに暮らせる国なのかもしれません。
もしかしたら「ゆとり教育」も、こういうのを夢見てたのかも……。
うん、フィンランド、興味わきました。