『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』──理屈で考え、感情に訴える

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

どこかで内容を見たことあると思ったら、以前読んだビジネス系季刊誌のThink!に載った記事をまとめ直したものらしい。(そのとき読んだのはこれです)


フェルミ推定とは「日本全国に電柱は何本あるか」など、ぱっとはわからない問題を3分(などの短い時間)で答えることです。
もちろんかなり大雑把な概算で、結果も前後1桁ならOKくらいアバウトになってます。
(そもそも考え方が大事なのであって、大ハズレでなければ結果はそこまで重要じゃない)


本書はフェルミ推定を軸に、ロジカルシンキング系の知識を「結論から考える」「全体から考える」「単純に考える」の3つに分解し、それぞれについて解説を加えてあります。


それ以外にも最後のほうにあった、地頭型多能人の目指す境地は理屈で考え感情に訴えて行動することだ、というのがなかなか的を射た考え方だなと感じました。


Think!を読んだ時も印象深い記事でしたが、論理思考やロジカルシンキングの根本がなかなか説得力のある形でまとめられているので、これはなかなかオススメできる一冊です。