商用と非商用の区切り

上の記事で語られているCGMと同人などにも共通することですが、もうそろそろプロとアマチュアを区切るラインは、クオリティじゃなくなって来てるのかもしれません。
そりゃ、大作はプロの特権ですけど、数でいえばプロ作品のほとんどが大作ではないわけですから。
では、何で区切るのかといったら、それは「目的」、さらには作品づくりに対する「態度」ではないでしょうか。


「目的」は、もちろん商用作品は儲けること。これは少なくとも揺らぎません。
そして、非商用は自分を表現することではないでしょうか。
(正確にはプロも「儲けながら自分を表現すること」が目的だとは思います)


この「目的」の違いが実際にどう変わってくるかというと、作品づくりに対する「態度」に大きくかかわってきます。
非商用ではまさに好きな通りに創ることができますが、商用は「儲けるため」に作品を創るので、しがらみがホントに多いです。
数々の承認の手順や、売るために入れなくてはいけない要素やらいろいろと。


ただ、補足するとそのしがらみも決して悪いばかりではありません。
たとえば私が同じシナリオやExcel資料を作るにしても、趣味(非商用)で作成する場合と仕事(商用)で作成する場合は、態度が大きく違います。(周りにきいたことがありますが、これは商用の世界にいる人のおおむね共通の認識っぽいです)
そして、確かに趣味で創るときの方がのびのびと好きなように創れるので一見いいように見えるのですが、「成長」という観点で見ると明らかに仕事でそれらを創ったときの方が成長しているのです。


っと、話を戻します。
同人で創ったものでも、それが大きく広がり儲けが出るほどになれば、それは同時に大きな責任も増える。
次回作ではしがらみも大きくなり、真剣さも増す。
このような作品は、たとえ同人でも同人っぽくないと感じることはないでしょうか?
これは、実質的には同人という区分でも、性質的には商用だからだと思います。
(そして、実際にそういう作品は商用に行ってるわけですが)


このようなところから見ても、(クリエイターとしての)商用・非商用の区分は、やはり「態度」ではないかなというのが、私の今のところの意見です。
で、上で挙げたように商用・非商用どちらにもクリエイターとしての違う面白さがあるので、そこは自分の合っている方(または両方を分別を持って使い分ける)を選ぶのが自分の幸せのためなのではないかと。


んー、私はどっちかというと、商用の方が向いてるのかなぁ……。でも、趣味で作るのも好きだしなぁ……。ってな感じです。
まぁそんなこんなで、このブログは私が趣味でやってるものなので、文章が甘かったり内容が適当だったりしても多めに見てくれると嬉しいです(ぁ