「おちまさとの交渉術」

おちまさとの交渉術

おちまさとの交渉術

テレビやその他メディアで幅広く活動されているおちまさとさんのネゴシエーションに関する本です。
おちまさとさんの本は「企画の教科書―ポケット判おちまさとプロデュース」以来かな。(リンク先の書評、我ながら内容の無さがひどいw)


この本の一番重要なところは、序文に書いてあります。

ただし、まちがえないでほしいのは、「交渉に正しい答えはない」ということ。
(中略)
相手、場所、案件、時間……、そのほかさまざまなファクターによって、結果を導く交渉のしかたは変わってきます。
(中略)
さまざまなファクターのなかで、とくに重要なのが「相手」です。

交渉術というのは相手あってものもであり、それを忘れてここで紹介している交渉術を使っても意味がないよ。ということです。


最初読んだときはそんなの当たり前のことだと思いましたが、読み進めていくうちに「相手次第だからその場で臨機応変に対応する」ではなく、「相手次第だから、相手に合せた準備をしておき、本番で臨機応変に対応する」という意味だったんだなと理解出来ました。
例えば「話題を臨機応変に対応できるように、その人の興味ありそうなことを8個思い浮かべておく」などです。


斬新なことが書かれているわけではありませんが、全編通して親しみやすい形で書かれているので、特にこのジャンルを読んだことない人にはオススメできる1冊です。


ふと思ったんですけど、「交渉術」と「おもてなし力」って共通部が多いですね〜。