『スクウェア・エニックス、「2008年3月期 決算説明会」を開催』

http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080523/sqex.htm
↓同じ記事のITmedia
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0805/23/news160.html
スクエニの決算発表会。
ドラクエ9の話は、そこまでおもしろい話でもなかったので置いておくとして……。(ITmediaに書いてあった『和田氏は「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」について「本年度はきっと発売されるだろう。しかし去年も同じことを言っていたが出なかった」と苦笑気味。』あたりが面白かったくらいw)

気になったところ

自分が気になったところの要点をまとめると、こんな感じでしょうか。
タイトー吸収後の整理が終わり、攻める時期になってきた。
・国内では業務用の方が家庭用より大きい市場
スクエニ企画、タイトー制作の業務用タイトルが調子いい
・モバイル部門の家庭用との連動した大作は、時代にそぐわないのでやめることにした
・2010年にゲーム業界にパラダイムシフトが起きるだろう。
上の3つは業務用の話で、4つめがモバイルの話(記事の順番的にはこの中では一番最初に書かれてます)、最後が業界の今後について。

モバイル、大作家庭用作品との連動はやめる

まずモバイルの話ですが、コンシューマとの連動は苦戦していた印象はあったのですが、やはり厳しかった様子。
コンシューマユーザーとケータイアプリユーザーは、別物だったということでしょうか?
もしくは、そもそもケータイで大作をやること自体間違い(乱暴な言い方をすれば、「暇つぶし」の方が好まれる)ということなのか……。それはちょっと悲しいことだけど。
記事ではさらっと流してありますけど、もうちょっと踏み込んでお話を聞きたい部分ではあります。
(もしかしてここらの話って、もうケータイアプリ業界の“常識”的な話だったりします……?)

2010年のパラダイムシフト

そして、個人的に一番気になっていた「2010年にパラダイムシフトが起こる」という話。
このパラダイムシフトとは「メディア・コンテンツ市場がひとつになる」というものだそうです。
ちょっと前に「コード・エイジ」で行われたような、マルチ展開で同時に打ち出していく戦略が、今後必要になってくるということでしょうか?(コード・エイジは見事にコケましたが……)
あと、思いつくのは、米のEAがやってるような映画公開と同時にゲーム発売とか。


いまとの違いが判りづらいですけど、現状は「何かのメディア(主にゲーム・マンガ・アニメ)で成功したもの/しそうなものをマルチ展開していく」と言うのに対して、ここで言ってるのは「最初からゲーム・マンガ・アニメ・映画などを同時で仕掛けていく」というものだと思います。
現状の「マルチ展開」から「マルチ同時リリース」へ時代は流れていくんでしょうか。今後も注意深く見ていきたいところです。