『偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する』

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

最近ちらほら出てきている「エコロジーという言葉にだまされるな」的な本のひとつです。
「ん? それはどうだろう」と思うところが所々ありましたが、新しい視点を取り入れるには良い一冊だと思います。


一例を挙げるなら、(この本のデータを信じるならば)森の維持のために木を切り倒しても、そのうちの数十パーセントは需要が無くて捨てているそうです。そして、それなのに紙を回収し余計な資源を使ってまでリサイクルすることに、なんの意味があるのか。得するのは政府と業者だけ。とのことです。
鵜呑みには出来ませんが、確かにちょっと考えさせられます。
この本には、このような事例がいくつも収録してあります。


個人的にも最近のリサイクルやエコは行き過ぎてる気がしてます。
ちゃんと考えてみたら、リサイクルは魔法の技術ではないので、当然リサイクルのためのコスト(資源)が必要です。
そのあたりを度外視して「リサイクルはいいものだ」というのは、やはりおかしい話ではないでしょうか。
「リサイクル」や「エコ」と言えばなんでも許されるというのは、そろそろ終わりにしたいものです。
(もちろん、本当に意味のある行為ならばやるべきだとは思います)