SIG-GT12「ゲームにおけるスクリプト言語の現状」に行ってきました!

正確には『IGDA日本ゲームテクノロジー研究会(SIG-GT) 第12回研究会「ゲームにおけるスクリプト言語の現状」』というタイトルです。長いw
http://www.igda.jp/modules/news/article.php?storyid=1546
本当は昨日イベントレポをUPする予定でしたが、気がついたら寝落ちておりましたw


IGDAのイベントは3年ぶりくらいかも。
内容は、

  • C/C++へのLua組み込みの実践」
  • 「ゲーム機向けのECMA Script実装『CriScript』」
  • パネルディスカッション「ゲームにおけるスクリプト言語の現状」
  • コクーンタワー見学ツアー(任意参加)
  • 懇親会(任意参加)

でした。

C/C++へのLua組み込みの実践」

講師は「スクリプト言語による効率的ゲーム開発 C/C++へのLua組込み実践」の著者、浜中誠さん。
内容は汎用スクリプト導入の利点から、Lua(ゲーム開発で一番使われる汎用スクリプト言語)の紹介&実装などでした。
Luaは4年ほど前から存在は知っていたのですが、「Cライクな文法なんだ」くらいしか知識はありませんでした。
ちょくちょく名前を聞くようになってきて、そろそろ押さえておこうかなぁと思っていたところだったので、ちょうどよかったです。


Luaの特徴としては、上に書いたようにC/C++に文法が近いということと、C/C++との親和性が高い(Lua側からC/C++側の関数を呼んだり)というところなのかな?
このあたりに興味ある方は、ここでは語らないので調べて下さいw


このセッションで一番「なるほど」と思ったのは、ゲームを実行したままスクリプトをリロードするというシステムです。
今まで自分が関わってきたのは、スクリプトを変更したら一度ゲームをリセットして再実行する必要があったので、このリロードという考え方がありませんでした。
確かにリロードが出来たら生産性はかなり上がるなあと。
これを聞いて、ちょっと感動しましたよ。自分の世界が狭かったことを思い知らされた瞬間ですw


あと、「まずはスクリプトで処理を書いて、変化がなくなってきたら(実行速度の関係で)C++に移すというのもアリ」というお話も、なかなか興味深いところでした。
インクリメンタルな開発とも相性が良いなあと思ってみたり。

「ゲーム機向けのECMA Script実装『CriScript』」

タイトルの通り、CriScriptJavaScriptベース)という現在β公開中のスクリプトの実装についてのお話。
講師はCriScriptの開発者の松田白朗さんでした。


こちらは、ガチで技術的な話でした。
正直に言ってしまうと、ほとんど詳細は理解出来ず……。(というか、用語が半分判らなかったorz)
ただ、何を言っているかという雰囲気はつかめたので、一生懸命背伸びしながら聞かせて頂きましたw
言語設計って、色々と特殊な知識が必要なのですね。
ジャンルに特化した高級スクリプト言語の設計はチラッとやったことあるのですが、レベルが違いましたw

パネルディスカッション「ゲームにおけるスクリプト言語の現状」

7名でのパネルディスカッション。
昨日のセッションの中では一番面白味があったかも。


話を聞きながら取っていたメモから抜粋。(ポメラがめっちゃ役に立ちましたよ!!!)

コクーンタワー見学ツアー

4月開校の専門学校「HAL東京」(他2つの専門学校)のビル、コクーンタワーを見学させてもらいました。
もう、「すごい!」しか出てきませんでしたw
あれは学校と言うより、アート系の美術館っぽかった……。見学ツアーだけでお金取れるかもw
(てか、開発会社より機材の環境良かったですよ……)

懇親会

懇親会は90人規模で大宴会。
スタッフの方、ホントお疲れ様です。
いろいろ話せて楽しかった〜。危うくエディタ宗教戦争が勃発するところでしたw
あの場でお話しした方、見てくれてますかー?w

思ったこととか

全般的に面白かった! 今回参加してよかったです!
また近いうちにIGDAのイベントには参加したいです。


そうそう、今回の参加者はほとんどプログラマーでした。
内容もモロにプログラマー向けだったのでしょうがないかなぁと思いますが、もうちょっとプランナーが居て欲しかった気が……。
途中で手を挙げてもらって調査してたのですが、プランナーは5%くらいだったんじゃないでしょうか。
プランナーのみんなは、こういうの興味ないのかな……? それとも、興味あるけどこの会に参加するハードルが高いのかな……?
うーん、寂しかったw
ゲーム業界も、もっとこういうコミュニティ活動が活発になるといいなぁと夢見ております。