『「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」発売延期に』

http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0902/12/news088.html

↓おまけにこっちも『「ドラクエIX」発売延期の理由は 「油断していた」と和田社長』
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0902/12/news121.html


3月から7月に延期だそうです。
7月なのは、来期の第2四半期に入れるためでしょうか?
感想はやっぱり「ドラクエだから仕方ない」なんですけど、流通・小売店にまで大きく影響与えるわけですから、それで済ませていいのかは疑問です。


原因はデバッグに入ったところで、大量の根の深いバグ(特に通信部分)が見つかったとのこと。
私の記憶では去年の末頃に「実装は全て終わった」と言ってたはずなので、これが本当なら確かにバグのせいかもしれません。
ただ、クオリティ的にも動作が微妙だったという話も聞くので、決算の関係だけでなく本当に7月まで時間が欲しかったのかも。


↓記事の中からスクエニ代表、和田社長のコメントをまとめた部分から一部引用。

 その上で「ドラクエスク・エニに固有の問題が起きているわけではない」と釈明。デバッグ作業も「バグを取りながら実装→実装完了→まとめてバグ取り」という「他社と同じ、普通のやり方」を採っているという。今後は「実装を終えてからまとめてデバッグするのではなく、実装段階でデバッグする体制を研究していきたい」とした。

 デバッグにかかる時間を予見できなかった理由を問われると「開発現場に突っ込みは入れにくい」と渋りながらも、「要件定義などに問題があったのではなく、要素を実装する段階でのコンフリクトを見極められなかったのだろう」と分析した。

一見言い訳がましく聞こえますが、これがゲーム業界の現状だと思います。
特に今回はウォーターフォール開発の欠点がモロに出た形ではないでしょうか。
「実装が終わってデバッグに入るまでデバッグ期間の正しい見積もりが出来ない」とか「実装終了するまでクオリティの正しい判断が出来ない」とか。


おそらく今回のはスクエニ側からは予見しづらかったのではないかなと思います。
で、開発のレベルファイブ側では、「あのタイミングであんな仕様変更を言ってくるからだ」とか言ってるような気が……。
そこでまさに、「実装を終えてからまとめてデバッグするのではなく、実装段階でデバッグする体制」が必要になってきそうです。


だからアジャイル、さらにはXPっすよ!と言いたいけど、この規模の開発だとかなり工夫しないと難しそう……。
とはいえインクリメンタルな開発が重要になってきてるのは確かなので、そのあたりを上手くやる方法を確立していきたいです。(私個人の研究分野、ドンピシャなテーマですし)