「初めてのアジャイル開発 スクラム、XP、UP、Evoで学ぶ反復型開発の進め方」
初めてのアジャイル開発 ?スクラム、XP、UP、Evoで学ぶ反復型開発の進め方?
- 作者: クレーグ・ラーマン,ウルシステムズ株式会社,児高慎治郎,松田直樹,越智典子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2004/09/09
- メディア: 単行本
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タイトルの通り、アジャイル系開発手法の基本的な部分と、4つの開発手法の紹介でした。
(UP・Evoはアジャイル系なのか微妙な気もする)
ページ数は多いですが、確かに基本を学べて、各手法の特徴も学べる内容となっています。
個人的には、イテレーションの期間を延ばさず機能を調整する“タイムボックス”の考え方が、一番身になった部分です。
“タイムボックス”の考えたは知っていましたが、もっと深く理解出来た感じがしました。
あとは、「プライオリティの高い機能について、見積もりを細かくやる」という、プライオリティによってタスクの扱い方を変えるという考え方は、なかなか新鮮でした。
また、他の本と違うのは、アジャイル系の歴史と歴史に絡めた事例も押さえているところかもしれません。
これもあってか、実践より多少教科書寄りの内容になっていた気もしますが、実践系が豊富なアジャイル系の書籍としては貴重な一冊なのかも、とも思います。
欠点を挙げるとすれば、本当に“初めて”の人は、おそらく他の入門書を読んだ方がわかりやすいんじゃないかなぁということ。
アジャイル系でメジャーなXPがちょっと虐げられている感もあったので、余計にそう感じたのかもしれません。
これは3冊目くらいに読むと最適なのではないでしょうか。