GamePM勉強会#7、イベントレポ

http://sites.google.com/site/gpmahome/studysession07

今年初めてのGamePM勉強会を開催してきました〜!
間に忘年会を挟んでいるものの、約5ヶ月ぶりだったんですね。

満員御礼!!

今回は初めて定員が埋まりました!
毎回告知場所と参加人数には苦戦していたのですが、
今回はIGDA日本のページにも載せて頂けたこともあり、開催10日前には定員に達しました。


同じ30人部屋でも、もう少し広い部屋もあったので、そっちにすればよかったとちょっと後悔。

発表「3DCG映像製作の現場の声とマネージメントの声」

最初の発表は森田さん(Twitter @yuki_mr)による3DCG制作に関するお話。
大きなところでは、まず3DCG制作のワークフローを紹介。
そして要所要所でマネジメント的に気をつけなくてはいけない点をまとめてありました。


私が一番興味深かったのは、「ジェネラリスト」と「スペシャリスト」の話です。
なんでも自分でひと通りの行程がこなせる「ジェネラリスト」。
ある行程に特化していて、その分野では高いクオリティを発揮する「スペシャリスト」。
そして、「ジェネラリスト」はマネジメントコストがほとんど掛からないけど、「スペシャリスト」は高く付く。
人材育成の観点を絡めたら、それだけで40分話せるテーマになりそうです。


モデリングといっても会社によってスコープがまちまちなので、レギュレーションをしっかり決める必要がある」という話も納得でした。
あと、「デザイナーはプリントアウトした紙で渡すとちゃんと見てくれる」というのも興味深かったです。

発表「Scrum 始めました」

田中さん(Twitter @swiftnest)によるScrumの紹介と開発事例です。


公開用に資料を頂きました!
(SkydriveってDLするにもWindowsLiveIDが必要なんですね……。他にいいオンラインストレージないかな)
Scrum始めました.zip
SlideShare レイアウト少し崩れてます。


まずは「10分で何となく判るScrum講座」から始まりました。(実際には15分でしたw)
これが非常に的確にまとめてあり、概要をつかむにはもってこいな感じでした。


そしていよいよScrumによる開発事例です。
まず何をしたかというと、プロジェクト上層部の説得。
一番の難関を、田中さんは上手い方法でクリアしてました。
説得の場でGamePM#6の私のプレゼン資料を使って頂けたそうで、これには驚きましたw


毎朝のスクラムミーティングに、各種バックログ、そしてレビューと、Scrumのプラクティスをひと通り実践したとのことです。
ダメだったところに関してはKPTでふりかえりを行うなど、マネジメントツールを的確に用いてた印象でした。
プロジェクト管理ツールはRedmineを使用し、それに合わせてバックログの管理も工夫していたようです。


上手くいったところ、上手くいかなかったところ、いろいろと話を聞けましたが、
メンバーのモチベーション向上に繋がったということなので、
Scrumの持つチームビルディングの効果が発揮されていたのだと思います。


日本のゲーム開発における事例はなかなか聞けないので、参考になる点がたくさんありました。
これを参考に、今の自分のプロジェクトに当てはめて、改善できる点を考えてみたいと思います。


こういう風に共通用語で語って、善し悪し判断できる基準ができるという意味でも、
Scrumを初めとしたマネジメント系の知識は業界に広めていきたいですね。

ライトニングトーク

「認定スクラムマスターについて」

今給黎さんによる認定スクラムマスターのLTです。
なんと、去年12月に認定スクラムマスターの資格を取られたそうです。
認定スクラムマスターの集いとか、行ってみたい。

5分でわかるARG

松尾さんによるARG(Alternative Reality Games)の紹介。
ARGをググると、代替現実ゲームと訳されているけど、正直いままでピンと来ませんでした。
でも、この話を聞いて納得。


最初のARGは映画「A.I.」のプロモーションで、ポスターの不振な点をググるとそこから謎が深まっていく、というものだったようです。
コレは面白そう。今度なにかのARGイベントに参加してみたいです。

Vimエディタを使おう

LT最後はthincaさんによるVimの紹介。(私のミスで順番狂ってスミマセンでしたorz)
特徴のあるVimを実演しながらの発表でした。
私も愛用しているので、これを期にひとりでも多くのVimmerが生まれたら嬉しいですw

ワークショップ「ふりかえり2009年度 〜帰ってきたタイムライン〜」

GamePM#1/#4でも使ったタイムラインというふりかえり手法で、2009年度を振り返りました。
タイムラインはKPTよりも長期のものを振り返るのに向いていて、
時系列をキーとして使うので、意見も出やすい手法です。


やっぱりワークショップは参加者同士のコミュニケーションが生まれていい感じですね。
(毎回テーマに悩むのですが……w)


今回は5班に分かれてやりました。
スタッフが3人だったので、残り2つは参加者の@yuki_mrさんと@nisoさんに手伝ってもらいました。
お手伝い、ありがとうございました!

懇親会&二次会

やっちゃいました、お店前回と同じところでしたorz
しかも全く同じ部屋……;;


いろいろな話をしたのですが、思っていたよりもマネジメントの知識が深い方が多くて驚きました。
ゲーム業界もあまり表に話が出てこないだけで、最近はマネジメント系の流れが来てるんじゃないでしょうか。
そんな風に感じて、ちょっと嬉しかったです。

総括

今回はいろいろと収穫がありました!
まずは何と言っても、定員を埋められたこと。
そして次に、発表者を集められたこと。(スタッフが発表しないのは今回が初)
オープン化して1年、ワンランクアップ出来た気がします。


それと同時に、開催後のスタッフミーティング(KPTでふりかえり)でいろいろとカイゼン点も見えてきたので、
次回はそのあたりを活かしてもっと良い会にしていきたいと思います。


参加者、発表者、そしてスタッフのみなさん、ありがとうございました!!
次回もよろしくです。

おまけ:参加者のイベントレポ

参加して下さった方のレポートです。
私が見つけたものしか載せていないので、このほかにありましたら知らせて頂けると嬉しいです!

発表 yuki_mrさん http://d.hatena.ne.jp/yuki_mr/20100325/1269536723
LT kanowiさん http://kanowi.blog69.fc2.com/blog-entry-4.html
LT thincaさん http://d.hatena.ne.jp/thinca/20100321/1269114480
http://d.hatena.ne.jp/niso1985/20100321/1269139126
http://blog.zerozigen.com/?eid=1030202
http://petitbanca.blogspot.com/2010/03/gamepm-7.html