CEDEC2010:1日目〜

http://cedec.cesa.or.jp/2010/

本日ゲーム開発者のカンファレンス、CEDEC2010の1日目に参加してきました!
取ったセッションと簡単な感想を。

基調講演「CEDECとは? −そのもたらす価値の追求−」

CEDECフェローの松原健二さんのキーノート。
CEDEC(開発者コミュニティ)の価値についてのプレゼンテーションでした。
「情報は発する人に集まる」「課題の共有化・課題の顕在化」などなど。


実は私も1件セッション案を応募していたのですが(落ちた;;)、このテーマとほぼ一緒でした。
GamePMを題材にしたものだったので、このキーノートの後では辛かったですねw

「案ずるより産むがやすし!〜XtalとGameMonkeyScriptによるガンシュー開発〜」

スクリプトは実務で関わってる+興味ある分野なので、このセッションを選択しました。
ここ数年流行の、汎用スクリプトの話です。


スクリプトに処理を出す理由には主に、
・企画職が調整しやすいようにするため
・プログラムで実装する部分を楽にコーディング&実行までの時間を減らすため
の2種類があります。


このプロジェクトでは、前者をスクリプターが扱うLuaのような言語の「GameMonkeyScript」、後者をプログラマーが扱うC++ライク(?)言語の「Xtal」で実装したそうです。


いろいろ話が分散していましたが、主題は、
× 企画職にスクリプターが居ないからスクリプトは導入できない
○ スクリプトを導入したら、企画職もスクリプトが打てるようになる
という話だったと思います。


私の意見も大体は同じで、「やってみたら案外できる。できなかったら難しいとこはプログラマーが書けばいい」みたいな感じです。
副作用として、企画でスクリプト打ってた人が気付いたらプログラマーになってるかもしれませんが……(ぁ

「元気な会社の秘密!? 〜トップが語る会社維持と発展について〜」

起業には「若気の至り、重要」らしいですw

「LostPlanet2 DirectX11 Features」

テッセレーションとコンピュートシェーダーのお話。
「私なんかが受講してすみません」という感じで、3〜4割しか解りませんでした;;


テッセレーションは想像していたよりも導入が大変で、素でやるとポリゴンに隙間ができてしまったりするらしい。
そしてそれをなんとか防止するために、いろいろ工夫したらしい。
多分そんなお話。


しかし最後には、「HDゲームはそもそもハイポリゴンなので、テッセレーションを駆使してもあまり変わらない」という悲しい結論に。
テッセレーションを活かしたいのならば、それを前提にローポリで(さらにテッセレーションを前提にした形で)データを作っておかないといけないのではないか。ということでした。

「10ヵ月でHDゲームを開発する方法 〜龍が如くを支えたテクノロジ〜」

「開発環境」「基礎技術」「デバッグ」の3章仕立てで、それぞれ効率化の話を聞かせてもらいました。


“開発用”マルチプラットフォームという形で作っており、PC上でも「PS3とほぼ同じ環境で」動作するようになっているそうです。
この「PS3のほぼ同じ環境で」というのがなかなか面白くて、メモリ使用量などもできる限り同じにしているそうです。
要は、リリースのためにPC版を作るのではなく、PS3の代替機としてのPCも対応したという感じでしょうか。


また、デバッグ機能のオートでバグレポートを送ってくれるシステムはちょっと惹かれました。

アジャイルは使い物になるのか?」

本日の“アジャイル枠”です。(今回は毎日1セッションずつアジャイル枠がある)


スクラムを導入してる方、似たような思想で運用している方を集めてのパネルディスカッションでした。
内容的には「アジャイルは使い物になるのか?」というよりも、「アジャイルを導入してみてどうだった?」みたいな感じでした。
話の内容もよかったけど、雰囲気が楽しかったですw


各社、割と上手く運用できているようで、効果も実感できているということでした。
以下、メモより抜粋。


・長いミーティングがなくなった
Excelからポストイット
・指示する側は指示することに慣れている。指示される側は指示されることに慣れている。スクラムを実施して、両方に変化があった。


終わった後、モデレーターを務めていたスクラムコーチのエマーソン・ミルズさんと少しお話させていただきましたが、とても変な面白い方でした!
アジャイル界隈の方はみなさん熱くて、話してて楽しいです。

その他

ノートPCを持って行っていたので、Twitterでリアルタイムでいろいろつぶやこうと思っていたのですが、無線LANが通じない場所が多くて残念;;
明日もたくさん勉強して議論を交わしてきます!