「スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-」プレイ感想:その2

感想その1はこちらです。


スターオーシャン4、クリアしました!
プレイ時間は約50時間。
友人「そういえば、大型休暇の時によく一気にゲームやってるよね」
見事に見抜かれてますw


大まかな感想は、前回書いたとおり「粗は多いけど良い作品」から変わってません。
では、細かいところをまずはネタバレなしの感想から。

良かった点

  • グラフィック面
  • イベントシーン
  • 戦闘関連
  • サウンド
グラフィック面

グラフィック面は文句なしです。
今回はいくつかの星を渡るのがひとつのウリなわけですが、SFとファンタジーを創るのはさぞ大変だったんじゃないでしょうか。
背景が特に良い感じで、世界の狭さをあまり感じませんでした。


光が少し強すぎた(ハイダイナミックレンジを強く効かせている)気がしないでもないですが、これはこれでアリだと思います。
商用的な観点からも、この方が画面写真1枚で目を引けるはず。
バーニィのもこもこ感にはちょっと笑いましたがw

イベントシーン

今作は、グラフィックの良さを生かしたイベントシーンがふんだんに盛り込まれています。
イベントシーンでのカメラワークや焦点の場所(前後のぼかし)などの演出はなかなか力を入れてあって、個人的にはよくここまでやったなと感じました。(このあたりは素人なので、見る人が見ると違う意見かも)


不満があるとすれば、もう少し表情に変化が付けてあればよかったかなぁと。
あと、上の点のフォローか判りませんが、序盤のイベントで演技がオーバーすぎて少し鼻につきました。(中盤からは気にならなかった)

戦闘関連

戦闘関連もスターオーシャンシリーズの正当進化といった形で、飽きることなく遊べました。
今作のオリジナリティとして追加されている、サイトアウト、BEAT、ラッシュ、ボーナスボードあたりも、ひとつひとつなかなか良くできたシステムで、この形にまとめられたのはホントすごいと思います。
それだけに、攻撃対象を選べなかったのは残念すぎる……。
あ、それと、AIはちょっと残念な感じ。

サウンド

桜庭サウンド、大好きです!

残念な点

  • シナリオ
  • マップ
  • アイテム
  • カメラワーク
シナリオ

こう率直に言うのも気が引けるのですが……おそらく、これがいろいろぶち壊してます。
シナリオ系を分解すると、「キャラ」「プロット」「ライティング」の3つに分かれると思いますが、その中の「ライティング」が致命的。ホント、致命的です。
話の運び方から言葉の選び方まで、インテリジェンスが感じられません。
もしも自分がやるとしたら、全文リライトするレベルです。(なんでこれで最後まで通ってしまったんだろう……)


あと、プロットにもある程度責任はありそうです。
細かいところはネタバレになってしまうので下に書きますが、「それぞれのイベントの役割」(このイベントで主人公が大きく凹む、とか)は正しいのだけど、その方法はどうなんだろう……と。


ネットを見てると「主人公がウザい」という感想が多いのですが、私もそれは感じましたw
キャラの方向性や、パーティーキャラのバランスは間違ってないと思うんですけどね……。


良かった点で書いたとおり、イベントシーンの見せ方は良い感じだったのですが、シナリオや台詞回しが微妙なせいでなんとも悲しいことに……。
さらに言ってしまうと、むしろ無い方がいいカットがいくつもあり、その部分も一生懸命にイベントシーンを創ったかと思うと、なんか切なくなってきました。


それと、リムルとメリクルが15歳・16歳というのは無理があると思いますw(海外だとあまり年齢低すぎるとまずいのかも)

マップ

街マップは感じませんでしたが、ダンジョンが気になりました。
特に気になったのは、

  • ダンジョン長すぎる
  • セーブポイント少なすぎる
  • アイテム配置が悪い
  • 宝箱や敵のシンボルが目立たない

あたり。


ダンジョンが長いのは、おそらくプレイ時間と制作可能なマップ数を考えてのことだと思います。
ただ、長いならもっとセーブポイントを置いて欲しかったです……。(そもそも、セーブをいっぱい置くために回復ポイントと分けてるのでは?)


あと、アイテム配置。
わざわざギミックかませたり遠回りさせたりする場所になぜかことごとくハズレアイテム……orz


そして、前回もちょっと触れましたが、宝箱や敵のシンボルが背景に溶け込みすぎていて見えません。
宝箱においては、わざわざ背景に溶け込むようにデザイン・配置してあるように感じました。
途中からミニマップに宝箱の位置が表示されるようになるのですが、これじゃダンジョンでなくミニマップ見ながら移動するようになってしまいます。


あ、でも、ギミックは全体的に悪くなかったと思います。

アイテム

ちょっと装備品が少なかったような……。
最後に仲間になったキャラなんか、ラストまで初期装備の武器でした(ぁ
店も全部回ったし、取れる宝箱は全部取ってたと思うんですが……。


マップの宝箱の中身がああなってたのは、そもそも置くアイテムが無かったからかもしれません。
もしも装備品ごとにグラフィック変えるために数をそろえられなかったのであれば、本末転倒です。

カメラワーク

イベントシーンのカメラワークはよかったのですが、フィールドや戦闘でのカメラワークは悲しいことになってました。
建物の中とかは、特に悲惨……。(FPS状態?w)
戦闘も遠距離系のキャラ使ってると、十分に引いてくれなくてダメージが見えなかったり。
このあたりは、プレイ動画などを見てもらったほうが早いと思います。

全体感想

こんな感じで、シナリオとカメラワークがちょっと致命的ではありましたが、ぶっ通しで20時間とかやっちゃうほど楽しませてもらいましたw
トライエース作品全体に言えると思うんですけど、今作も「綺麗にまとめる」のではなく「粗が出ること承知で攻め続けた」作品という印象です。


よって、ダメな点に捕らわれずに、グラフィックの良さと戦闘の楽しさを楽しむのであれば、いまの時点で一番のRPGなんじゃ無いかと思います。(洋ゲーはあまり知らないので、正確にはJRPGで一番)
もしも購入を迷っているのであれば、ぜひぜひその目で確かめてみてください!
(ただし、そのときは解像度をD5からD4に落とさないと高確率でフリーズするようです。私も食らいましたorz)

ネタバレ感想

以下、ネタバレなのでTOPからは隠しておきます。
すごい勢いでネタバレしてるので、プレイ予定の方は終わるまで見ちゃダメです!
(記事に直接飛んだ場合も隠せる方法って無いのかな……)












シナリオの不満点

最初に言わせてくださいw
すごい印象に残ってる「許せないシーン」が2つあります。


1つはエッジが呪紋を使えるようになったところ。
島の扉に触れようとして、「うわっ、急に光が」「エッジさん、さすがです。呪紋が使えるようになったんですよ」、以後説明なし。
これはひどかったw


2つめは異世界の地球に行って帰ってくるところ。
行くのはまだいいとしても、帰ってきたところがご都合主義過ぎてギャグとしか思えない;;
ここで一気にさめちゃいました。
このシナリオの役割は「エッジが自他共に認める大失態を起こして凹む(&ネコ仲間に)」ことなわけですが、それ自体はシナリオの流れからして正しいと思います。
ただ、やり方が……。


あ、逆にリムルの船内お絵かき伏線は「おお」という驚きがありました。
あれは(やっぱり台詞回しが残念だけど)よかったです!

戦闘とか

最初はエッジ使ってましたが、途中からAIに、そして最後はPTからいなくなりましたw
最終的なPTは、エイルマット、メリクル、レイミ、ミュリアの4人。
操作キャラは飽きた頃に切り替えて、全員使ってました。
レイミが楽で強いw


ボードは最初経験値を10個くらい並べてましたが、途中カレーまみれになりながらレベル上げしたら、経験値よりHP/MP回復を6個以上並べとくと便利なことに気づいて、そっち主体で集めてました。
カレーに感謝!w(カレーを武器などに合成すると、経験値+15%が複数付けられる)

まさかの8人目と9人目

オフィシャルHPのキャラ紹介の並び順から、クロウが仲間になるものだと思っていて、前衛1人想定していたらサラがきてビックリ!w
サラはあそこで終わりだと思ってたので……。
で、そしたらまさかの9人目にエイルマットw
これもなかなか良い裏切り方をしてくれました!


フェイズに関しては、クロウと入れ替えるつもりで使っていたので個人的には被害なしw
あのシナリオの流れだったら、しょうがないですよね。(ただ、ラストはもう一ひねり欲しかったかも)